2009年剪定作業



左の写真は樹齢30年位の幸水梨の木です。
果樹には専門用語が多く名称が細かくあります。
まず主幹は文字どうり木のみきです。
主幹からは3本、主枝という骨組みを作ります。
これは2本であったり4本であったりその人の考え方で違います。

その主枝から1本につき2本亜主枝という骨組みを作ります

後細い枝は結果枝といって梨をならせる枝です。
これも長果枝(1年目の枝)
や短果枝(2年目以降の枝)などあります。

徒長枝(主幹の基部に発生する葉芽だけの樹形をみだしてしまう強い枝)

梨栽培は生産安定や品質管理、省力化などで棚栽培が多いわけですが、上に伸びる性質を平面に管理していくという面で主枝の先端が弱りやすいことや徒長枝が発生しやすいという面もあります。


上の写真の主幹の太い木も20数年前は左の写真のような細い木でした。
樹齢は7,8年といったところです。
この時期は主枝や亜主枝を作り樹形を考えていくという時期です。誘引(棚に縛る)する角度や葉芽の切る位置など
はさみの技術で来年の延び方が変わります。

いくつ梨をならせるのかどういう樹形にしたいのかなど考えながら剪定します。


誘引棚縛りの仕方
           
4センチくらい短いところを残し                        長いほうの紐で
                                         わっかをつくりねじる
奥からひもを2回転する。                    
作ったわっかの中に短いひもをとおす

わっかとみじかいひもの部分を押さえ、長いひもを引っ張り終了
長果枝の先端。
なるべく上芽の充実したところで切る。
切り落とし後

予備枝

1年目の細めの新梢(不定芽)
なんと説明したらいいか(>_<)細い枝のことです。

左の写真のようにわざと短く切り、来年の長果枝を作ります。充実した花芽を作る為です。

短く切ると来年強く延びる枝が出来ます。
逆に長く切ると弱い枝がでます。
剪定はこの加減で調節していきます。


短果枝の花芽の整理

なるべく無駄な養分を使わないように、いくつも花芽がおなじところから出ている場合、充実した横向きなど(豊水)の花芽を残します。豊水はなぜ横芽を残すかといいますと果実が成長していくと重みで軸が折れてしまうことがあるからです。応急処置として軸をまわしてくせをつける方法もありますが・・・

そのままの状態
はさみできる

長果枝の誘引方法 


梨の枝は上に向かって伸びている為棚につけるのはなかなか大変なのです。でこぼこしていたりすると徒長枝発生の原因にもなるのです。
カッターで前年の予備枝のあとなどの部分に切り込みをいれる。
折れないようにまげこむ部分をひねるようなかんじでゆっくり棚に近づける。
このとき折れてしまったらテープをまいて応急処置をする場合もあります。 なるべく高さを作らないように平面にしばる。

枝の切り口に塗る保護剤トップジン 木の間伐や枯れた枝に使うチェンソー

暖かい日におもてにでるじいさん。
剪定後にでる大量の枝
通称 そだ


左 剪定前と右 剪定後の様子

短果枝を切る様子


ひとくちに剪定と言っても人により考え方が異なります。農業大学校で学んだ技術、普旧センターの指導、今まで長年やってきた染み付いた我が家の技術。
その人のやり方で木がその人のくせにできあがっているものなのです。

世代によっても技術は変わります。昭和1桁と昭和55年生まれでは考え方や新しい技術の捕らえ方などかなり違いがあると感じます。剪定をしていて今の技術とずっとやってきた技術とどちらがよくてどちらが間違えているということでもありません。

私は今まで祖父がやってきた枝の使い方を変えず新しい技術をどんどん取り入れていきたいと考えております。


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